かんだまちクリニック

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「名鉄岐阜」駅 徒歩2分

〒500-8833
岐阜県岐阜市神田町8丁目19 笠原ビル3F

愛着障害

愛着障害とは

生まれたばかりの頃の赤ちゃんは、あたかもお母さんと一体化したように存在し、初めは目もあまり見えていません。一人では生きていけないので、お腹が空いたりオムツが汚れたりすると泣いて世話をして貰います。その後、少しずつ成⾧し、首が座り、這い這いができるようになり、やがて歩けるようになります。お母さんを安全基地としてお母さんから離れたところのものに興味を持って近付き、お母さんから離れたことに不安を感じて、お母さんの元に戻って安心します。そういう行動を繰り返し、生後半年頃から4歳頃までのお母さんとの関係がうまくいっていると、その後も一人でいられるようになると言われています。うまくいかないと、摂食障害、パーソナリティ障害、解離性障害(転換性障害)などになりやすいと考えられています。

人はこのような愛着形成を土台にして自立心や自尊心、そして周囲の人との人間関係や社会性をはぐくんでいくと考えられています。この土台がしっかりと作れていないと、自立心や自尊心が低くなりやすく、他社とのコミュニケーションもうまくいかずに社会生活に支障をきたす場合があります。その結果、心身の健康にも影響が出てくる可能性もあるのです。

「反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害)」
と「脱抑制型対人交流愛着障害」

これらはWHO(世界保健機関)のICD-10(国際疾病分類第10版)で診断基準が示されているもので、どちらも5歳以前に発症すると言われています。その特徴は、それぞれ以下のようなものです。

反応性アタッチメント障害(反応性愛着障害)
  • 他社を警戒しすぎてしまって、頼ることができない
  • 表情がなく、笑うこともない
  • 他の子どもとの交流がない
  • ささいなことでも、すぐに痛がったりする
  • 髪や皮膚を掻きむしるなど、自傷行為がある
脱抑制型対人交流愛着障害
  • 初対面の人にべたべたと甘え、抱っこやおんぶをせがむ
  • 不自然な馴れ馴れしい態度をとる
  • 何かと関心を引くような言動をする
  • 場にそぐわない行動をする
  • 落ち着きがない

このように、それぞれ正反対の特徴がありますが、共通する特徴として、強情である、わがままが強い、謝ることができない、すぐに嘘をつく、などがあります。

大人の愛着障害に悩んでいる人は少なくありません

医学的な愛着障害は、5歳以前と規定されています。基本的に大人が愛着障害と診断されることはないのですが、自分が愛着障害ではないかと悩んでいる人は少なくありません。愛着障害を抱えたまま大人になることで、対人関係や社会生活において、何かと「生きづらさ」を感じることも多くなります。

  • 人間関係の距離感が極端になりやすく、トラブルになりやすい
  • 人と親密な関係を築くことが難しい
  • 失敗したときに過度に自分を責めるなど、自尊心や自身が持てない
  • 常に寂しさや虚しさを感じている
  • 自律神経や胃腸の不調などが続いている
  • 相手を思いやることができず、感情的になりやすい

など

大人の愛着障害はうつ病やパーソナリティ障害、心身症、自律神経失調症など、他の病気を引き起こしてしまう場合があります。また愛着障害は自分の子どもへの接し方がわからず、子供もまた愛着障害になってしまうという負の連鎖となってしまう場合もあります。一度、ご受診いただき、不安に感じていることなどお気軽にご相談ください。

KANDAMACHI CLINIC

かんだまちクリニック

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診療科目
心療内科 精神科
院 長
渡邉 斉
住 所
〒500-8833 岐阜県岐阜市神田町8丁目19 笠原ビル3F
最寄駅
「名鉄岐阜」駅 徒歩2分
診療時間 日祝
9:00~12:00
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【休診日】:土曜日、日曜日、祝日